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花粉症の原因となる植物としては、春先に大量に飛散するスギの花粉がよく知られています。
しかし他にも、ヒノキ科、イネ科の植物や、ブタクサ、マツ、ヨモギなどにアレルギーを持ち、花粉症を発症する人も少なくありません。
特に、スギ花粉症患者の7~8割程度は、ヒノキ花粉にも反応することが分かっています。
花粉症の原因となる植物には、地域差もあります。
スギの少ない北海道では、スギ花粉症よりもイネ科やシラカバ(シラカンバ)による花粉症が多く見られます。
北陸の稲作が盛んな地域では、他地域よりもハンノキ花粉症が多いです。
春先の2月から4月は、スギ花粉の飛散がピークですので、花粉症の症状もこの時期にひどくなる人が多いのでは無いでしょうか。
5月くらいまで症状が長引くようなら、ヒノキ(およびヒノキ科)花粉も疑ったほうがよいでしょう。
北海道のシラカバ花粉は、5月が飛散のピークです。
初夏から夏(または秋)は、各種のイネ科植物…カ モガヤ、オオアワガエリ、ホソムギ等の帰化植物が花粉を飛散させています。
>秋は、ブタクサやオオブタクサ(クワモ ドキ)、ヨモギなどが多いでしょう。
地域や年によって、花粉の飛散時期や量は異なりますので注意が必要です。
なお、セイタカアワダチソウ(セイタカアキノキリンソウ)の俗名がブタクサということで、まぎらわしくなっていますが、ふたつは別の植物です。
また、セイタカアワダチソウ(セイタカアキノキリンソウ)は虫媒花のため、花粉を飛ばさない=花粉症の原因にはならない、との指摘もあります。
ただしセイタカアワダチソウ(セイタカアキノキリンソウ)は、ブタクサやヨモギと同じキク科の植物です。
ブタクサやヨモギで花粉症の症状が出てしまう人は、注意した方がいいでしょう。